【ストラーダ HDS630 長期リポート その8】4スピーカーで5.1chサラウンドをモノにする
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フロントスピーカーはドアにビルトインされているため、音がこもりやすい傾向にあるが、SRS CS Autoは“音像エレベーション”という技術により、スピーカーが実際には足もとにあったとしても、耳もとにあるかのように調整することができる。音の伝達時間を調整することで、バーチャルなスピーカーをつくりだす…というワケだ。残響パターンを変えるタイプのDSPはこれまでにも存在したが、SRS CS Autoを使うとそれらが過去のものに思えてきてしまう。
このSRS CS Autoの効果は絶大だ。本当に音が上下して聞こえるのには驚きだ。ジャンルによってその効果が強く感じられるものと感じられないがあるが、最近のJ-POPであればほとんどが対応。音が耳の近くで鳴っているような感覚を一度でも体験すれば、この機能をOFFにしてしまうことができなくなるほどだ。
最近のクルマはエントリークラスであっても4スピーカー以上を装備したものが多いから、「クルマ側の環境は整っている」といえるだろう。既存のシステムを120%活用してしまうのがHDS630のスゴイところだ。
《石田真一》