事故を起こしたやつは「クルマを盗まれた」と言い訳け

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4日未明、神奈川県横浜市磯子区内の国道16号で、工事現場で車両誘導をしていた61歳の女性警備員が、パトカーに追跡されていた乗用車にはねられて死亡する事故が起きた。クルマは現場から逃走したが、警察は同日午後までに20歳の男を逮捕している。

神奈川県警・磯子署によると、事故が起きたのは4日の午前4時5分ごろ。横浜市磯子区磯子2丁目付近の国道16号上り(外回り)線で、蛇行運転をするなどしてパトカーに追跡されていた乗用車に、近くの工事現場で交通誘導を行っていた61歳の女性警備員がはねられた。女性は首の骨を折って間もなく死亡。クルマはそのまま対向車線を横切り、道路右側の商店に突っ込んだ。

運転していた人物は現場にクルマを捨てて逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始していたが、乗り捨てられたクルマの所有者から「クルマが盗まれた」という通報が同日午前に入ったことから、任意で事情を聞いていた。その結果、所有する男性の長男に当たる20歳の男が3日夜からクルマを使用しており、4日朝に帰宅した際に「酒を飲んでいる間にクルマを盗まれた」などと話していたことがわかった。

警察でこの長男を追及したところ、「パトカーから追われている最中に事故を起こした。怖くなって逃げた」と供述。容疑を大筋で認めたために道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕した。

クルマは事故を起こす約5分前にパトロール中の同署員に発見されていたが、職務質問をしようと接近した警官を振り切り、前方の赤信号を無視して逃走した。発見当時には蛇行運転を繰り返していたとされており、事故当時には泥酔状態だった可能性も高いとみられる。今後は業務上過失致死、もしくは危険運転致死容疑でも調べを進めるとしている。

《石田真一》

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