生酒を新鮮なまま消費者に---流通管理システム実験

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生酒を新鮮なまま消費者に---流通管理システム実験
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日野自動車、NTTデータ、トッパン・フォームズ、日本アクセスの4社は、マルエツ、吉乃川と末廣酒造の協力のもと、「生酒」流通分野における温度センサ付無線ICタグと高精度温度管理輸配送システムを活用した、新たな物流サービス構築に向けた実証実験を3月27日から実施する。期間は4月10日までの15日間。

今回の取組みでは、食料品の中でも、特に厳しい品質・温度管理が求められる生酒を対象とし、高精度温度管理輸配送システム、温度センサ付無線ICタグ、無線ICタグを活用して、徹底した温度管理を行い、その管理状況を温度履歴情報として可視化し、情報提供プラットフォーム上で随時確認しながら、品質を保ったまま消費者に配送する。

消費者は生酒が蔵元を出荷してから、消費者の手に渡るまでの流通段階で取得した温度履歴、蔵元のこだわりの生酒情報を店頭のKIOSK端末で確認することもできる。

実験の期間中、徹底した温度管理のもと流通された生酒を、マルエツ立川若葉町店に並べる。蔵元から出荷する段階から、酒瓶一つひとつに無線ICタグを、酒瓶を梱包するダンボールに温度センサ付無線ICタグを付与した上で、高精度温度管理輸配送システム「E-CRBシステム」を搭載した、ハイブリッドトラックを利用して流通させる。

物流ルートを経由し、店頭で消費者の手に渡るまでの過程で、徹底した温度履歴管理、物流作業や店舗作業の効率化を行い、それぞれの運用面および技術面からの検証を行なう。また消費者に商品の情報や温度履歴管理情報を提供することにより、トレーサビリティに関する消費者の受容性調査も行なう。

無線ICタグには個別IDを付与し、製造月や入出荷日、所在場所などといった商品に関する属性情報はインターネット網で接続された情報センターで管理される。また、箱と紐付けされた温度センサ付無線ICタグにはリアルタイムで温度情報が書き込まれ、商品が流通していく中で追記される温度履歴情報も情報センターで管理される。

《レスポンス編集部》

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