ブレーキが効かないことを承知で運転、送検

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昨年8月、三重県津市内の国道165号で、クレーン車を運転中に信号待ちの車列に追突させ、5人が死傷する事故を起こした65歳の男について、三重県警は9日、業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

三重県警・津南署によると、この事故は2005年8月28日の午後2時45分ごろに発生している。津市久居野村町付近の国道165号で、信号待ちをしていた車列に後ろから走ってきた大型クレーン車が追突。車両10台が関係する多重衝突事故に発展した。クレーン車はクルマを押し出すように前進を続け、前方にいた車両9台のうち、6台が大破・炎上し、1人が死亡。他の4人が重軽傷を負った。

警察ではこのクレーン車を運転していた65歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死傷に切り換えたが、逃走のおそれがないということで後日釈放。以後は任意での事情聴取を続けてきた。

この結果、事故直前に男は「ブレーキの効きが甘い」と認識していたことがわかった。30度以上の気温によって、ブレーキが加熱したことも一因と見られている。しかし、男はそれを認識しながらも、運転を強行。結果としてブレーキが効かないまま、信号待ちの車列に突っ込んでいたことがわかった。警察では男を業務上過失致死傷で書類送検。事故の捜査を事実上終了している。

《石田真一》

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