日産自動車のカルロス・ゴーン社長は21日の日産ディーゼル工業株の売却に関する記者会見で、「ABボルボと日産ディーゼルの協業が円滑に進んだ時、日産は喜んで残りの株式もボルボに売却する」と述べた。
日産は保有する日産ィーゼル株19%のうち13%を今回売却し、6%は引き続き保有する。ただ、ゴーン社長は「6%の株式を恒常的にもつ必要はない」と述べ、トラック2社の提携が順調に進めば、ボルボに追加売却するとの意向を示した。
だが、その際も「日産ディーゼル」のブランド自体は「調整は必要だが、変化はない」と述べた。ボルボのレイフ・ヨハンソン社長は、当面は「協業で何を進めるかが重要であり、出資率引き上げの検討は時期尚早」と語った。