日産ディーゼル工業の仲村巌社長は21日、日産自動車、ボルボとの共同会見で日産とのビジネスについて触れ、「本年度上半期ベースの実績では、年間にして900億円ぐらい、全体の18%にとどまっている」と語り、こう続けた。
「残りの82%がわれわれがコアビジネスとしている中型、大型トラックで、このエリアがまったく手つかずだった。ですから、82%のポテンシャルが開発、あるいは開拓されていく可能性がある」
また、ボルボとのビジネスについては現在、小型ディーゼルエンジンが年間約1万5000台、金額にしても50億円ほど。「これは、日産を介した間接的な取引であったため、限定的な協力関係だった。ボルボのコアビジネスも中型、大型トラックで、しかもグローバルに展開しているので、当社との広範なシナジー関係が考えられる」と仲村社長。
そして、仲村社長は昨年11月に発表した06−08年の中期経営計画「プランフォービジョン」を実行するに当たって、「今回のスキームが強力な起爆剤になる」と強調した。その経営計画は5月の決算発表前後にはより強力なものとして改めて発表されるそうだ。