経済産業省系の産業技術総合研究所は23日、木材からディーゼル燃料を合成する装置の小型化に成功したと発表した。
木材に圧力をかけてガスを取り出し、合成油とする工程で、従来はガスに含まれる不純物(松ヤニなど)を取り除くために水洗浄などが必要だったが、活性炭で吸着させることで水洗浄工程をなくし、さらに反応を高めるためのガス圧縮も不要とした。
従来の装置は大がかりなものだったが、この工法を使えば10トントラックに搭載できる程度まで小型化が可能。様々な場所に分散して存在するバイオマス素材の資源化が容易になると期待されている。