タクシーのひき逃げ事故に「未必の殺意」を認定

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大阪府警は3月27日、タクシーを運転中に死亡ひき逃げ事故を起こした57歳の男について、逮捕容疑の業務上過失致死ではなく、殺人容疑に切り換えて送検した。供述内容から「未必の殺意」を認定したという。

大阪府警・四条畷署によると、この事件は3月8日の午前3時40分ごろ発生している。大東市深野北1丁目付近の国道170号で男性がクルマにはねられて死亡した。

クルマはそのまま逃走していたが、約15分後に戻ってきたタクシーを運転していた57歳の男が「自分のクルマがはねたらしい」と供述。乗客が「何かに乗り上げる衝撃を感じた」と証言していることや、事故の痕跡も確認できたことから道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

男は事故を起こしたものの、そのまま止まらずに通過。乗客から「人をひいた。戻った方がいい」と強固に諭され、約4km先でUターンして戻ってきたという。

男は取り調べに対し、当初は「犬か猫をひいたと思った」などと話していたが、最終的には「事故には気づいたが、賠償問題などが頭を過り、面倒だと思った」、「死んでも仕方ない、とにかく逃げたかった」などと供述していた。

警察ではこうした内容から「男は被害者が死に至るかもしれないことを強く認識していた」と断定。未必の殺意が生じていたとして、逮捕容疑だった業務上過失致死を殺人に切り換え、道路交通法違反(ひき逃げ)も加えて送検した。

《石田真一》

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