バンコクモーターショーは、古くからタイ市場に進出していた日本メーカーが大きな存在感を見せる。そしてそれは二輪ブースも同様なのだが、地元ブランドも大きなブースを構えていた。その名はタイガー・モーターサイクル。
バンコクに本社を構える民族資本のモーターサイクル・メーカーだ。ブースのデザインも、仏教寺院をモチーフにしたタイらしいデザインとなっていた。
タイガーのラインナップはスクーターとアンダーボーン・フレームを持つモーターサイクル、レジャー用電動ビークルと幅広い。大排気量のスポーツタイプは生産していないようだが、90年代後半に粗悪な中国車が淘汰された市場でビジネスを展開できていることから、品質は高いのだろうと推測される。
同社は、PGOブランドのスクーターを製造・販売しているモーティブ・パワー・インダストリー社(台湾)と提携を結んでおり、スクーターのラインナップのいくつかはOEM供給を受けているが、モーターサイクルは独自に開発しているらしい。
今回タイガー社は、世界初となるハイブリッド駆動スクーターの量産モデル、『ICEハイブリッド』を公開した。これは125ccエンジンが後輪を駆動する他に、前輪をインホイール・モーターで駆動する2WDモデル。12Vのバッテリーを4つ搭載しているという。スペックや値段は公開されていなかったが、資料には今年6月から発売すると記載されている。