フォード、2工場の操業停止を決定

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フォード・モーター・カンパニーは、フォードの北米自動車部門の収益性を2008年までに回復させるための再建計画「Way Forwardプラン」の一環として、2008年に、ミネソタ州セントポールにあるツインシティーズ組立工場と、バージニア州にあるノーフォーク組立工場の稼動を休止すると発表した。

フォードでは、フレキシブルな生産システムにより、工場の稼動規模が減少しても、フルサイズ・ピックアップトラックの生産能力は維持できるとしている。 

Way Forwardプランは、フォードが1月23日に発表した包括的な再建計画。革新的な新製品、品質の向上、分かりやすい価格戦略、低コスト、フレキシブルで効率的な運営を通じて、フォード、リンカーン、マーキュリーのブランドを強化するのが目的。この計画の一環として1月、フォードは7つの組立工場を含む14工場の稼動を休止することを発表している。 

ノーフォーク組立工場とツインシティーズ組立工場に加え、これまでに稼動休止を発表した工場は、ウィクサム組立工場(ミシガン州)、セントルイス組立工場、アトランタ組立工場、ウィンザー鋳造工場(カナダ・オンタリオ州)、そしてバタビア・トランスミッション工場(オハイオ州)。

フォードのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼ジ・アメリカズ(北米・南米域)担当のマーク・フィールズ社長は、「遺憾ながら、これは当社のビジネスを前進させるために必要なステップなのである。Way Forwardプランは長期的な戦略であり、これから長い行程になるだろう。しかし我々は、これまでの進捗状況と勢いに満足している。今後もこの計画における残りの目標を達成すべく、取り組みを続けていくつもりだ」としている。 

1925年に操業を開始したノーフォーク組立工場では、現在、2433人の従業員が働いている。同じく1925年に操業を開始したツインシティーズ工場では、1885人の従業員が働いている。これらの従業員の縮小は、Way Forwardプランで打ち出した、およそ2万5000人から3万人の雇用削減計画の一部を成す。 

フォードでは、ノーフォーク組立工場の稼動を休止しても、フレキシブルな生産システムで、生産能力は維持できる見通しだ。

コンパクト・ピックアップ・トラックに関する将来の生産計画では、2008年にツインシティーズ組立工場でのフォード『レンジャー』生産終了時に発表する予定。

《レスポンス編集部》

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