過労運転は脇見としてごまかせ…会社が指示

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今年2月、京都府宇治市内の京滋バイパス上り線で9人が死傷する多重衝突事故を起こし、業務上過失致死傷罪に問われた35歳の男に対する初公判が20日、京都地裁で開かれた。被告は起訴事実を認めている。

問題の事故は2月13日午前5時35分ごろ発生した。宇治市槙島町付近の京滋バイパス上り線で停車中の車列に大型タンクローリーが激突、停車中のクルマを次々と押し出し、結果として12台が関係する多重衝突事故に発展。3人が死亡、6人が重軽傷を負った。

タンクローリーを運転していた35歳の男は業務上過失致死傷容疑で逮捕されたが、過労による居眠り運転であったことを自供。その原因が会社側からの指示にあることがこれまでの捜査で判明している。

20日に京都地裁(三輪篤志裁判官)において開かれた初公判で、検察側は被告の男が事故直後に会社へ通報した際、上司から「居眠りではなく、床に落としたライターを拾うために脇見をしていたことにしろ」という指示を受けていたことを明らかにした。また、被告が事故前の3カ月間に5日間しか休みが取れなかったことなど、過労運転の状態だったことを指摘している。

《石田真一》

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