協定書偽造の運送会社幹部を書類送検

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昨年10月、東京都江東区の首都高速湾岸線東行きで、ルーレット族を摘発中のパトカーに大型トラックが追突して3人が死傷した事故について、警視庁は20日、事故を起こした28歳の男が勤務する運送会社と役員ら3人を労働基準法(労働時間)違反容疑で書類送検した。3人は容疑を大筋で認めている。

問題の事故は2005年10月7日の午前4時25分ごろ発生している。江東区新木場1丁目付近の首都高速湾岸線・東行きで、速度超過違反を行ったルーレット族の摘発を行っていた警視庁・高速隊の捜査車両(覆面パトカー)に対し、後ろから走ってきた28歳の男が運転する大型トラックが追突した。

この事故によってパトカー後方にいた40歳の巡査長が死亡。パトカーの車体も大破し、後部座席で事情聴取を行っていた33歳の巡査長と、速度超過違反で摘発された男性が高架橋から転落。約8m下の草地に叩きつけられた。男性は全身強打で死亡。巡査長も重体となった。

事故の原因は過労による居眠りであることが後に判明するが、トラックを運転していた男が勤務していた会社(大阪府枚方市)の関東支店は、勤務する運転手6人と時間外労働などに関する協定(いわゆる三六協定)を結ばないまま、法定労働時間を超えた状態で働かせていたことがわかった。また、労働基準監督署に対しては「協定を結んだ」という内容で協定書を偽造。これを提出していた。警察では任意で聴取を行ってきたが、3人が容疑を認めたために書類送検に踏み切った。

《石田真一》

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