人間搭乗型二足歩行ロボット…パラレルリンクで軽量化

自動車 ニューモデル 新型車
人間搭乗型二足歩行ロボット…パラレルリンクで軽量化
人間搭乗型二足歩行ロボット…パラレルリンクで軽量化 全 3 枚 拡大写真

人間搭乗型二足歩行ロボットはこれまでにも複数の企業や研究機関によって試作されてきたが、人間を乗せて歩くために頑強な構造とハイパワーなモーターを実装する必要があるため、システム上も外見上も大型で武骨というイメージがあった。

【画像全3枚】

早稲田大学とテムザックが共同開発した「WL-16R III」は、既存の二足歩行ロボットに比べてずっと簡便、軽量というのも大きな特徴である。本体の重量は少し大柄な男性程度の68kgにとどまっている。「じきにロボットの自重と同じ体重の人を乗せられるようになる」(開発関係者)という。

華奢な構造の脚、小型のモーターで人間を搭載できるようになったのは、脚の支持部を強度の出しやすい3点支持とし、関節の回転や曲げではなく、脚そのものを伸縮させ、その長さのパターンで姿勢をコントロールする「パラレルリンク機構」を採用しているためだ。

脚の上部には、ロータリーエンコーダーという回転角、回転速度をきめ細かく制御するためのセンサーを備えた出力150Wのモーターが備えられ、ベルトドライブで脚の伸縮運動を行う。歩行実験でもそれらが実にレスポンスよく作動しているのが確認できた。

こうしたパラレルリンク機構や、高精度な回転制御機構を備えたモーターによるアクティブ制御は、最新の自動車工学にも通じるものがある。ヒューマノイド・テクノロジーの発展は、自動車工学との相乗効果も大いに期待できる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『ヴェゼル』次期型、2028年登場か!? 次世代ハイブリッド搭載へ
  2. ブレンボ史上最大の制動トルク、6ピストン固定キャリパー「BOLDIKA」発表…大型SUV向けブレーキ市場に参入
  3. シトロエン『2CVコンセプト』の商用車版「フルゴネット」も初公開、市販の可能性は…パリモーターショー2026
  4. シトロエン『2CV』が復活、265万円で2028年までに市販化へ…パリモーターショー2026
  5. ルネサスエレクトロニクス・人事情報 2026年7月1日付
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. シェフラー、ヒューマノイドロボット向け成形波動ギアボックスを2027年量産開始…自動車向けノウハウ活用
  3. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る