ブレンボ史上最大の制動トルク、6ピストン固定キャリパー「BOLDIKA」発表…大型SUV向けブレーキ市場に参入

・ブレンボが同社史上最強の6ピストン固定アルミキャリパー「ボルディカ」を発表。制動トルクは8500Nm超で、大型ピックアップトラック・SUV向けブレーキ市場に初参入する。

・2026年にシボレー・シルバラードEV RSTスターズ・アンド・スティール・エディションに初搭載。ブレンボ製ディスクとの組み合わせで展開される。

・特許申請中の3ピース構造を採用し、アルミ製ボディに鋳鉄製センターブリッジを組み合わせることで、軽量化と高剛性を両立している。

ブレンボの6ピストン固定キャリパー「BOLDIKA」
ブレンボの6ピストン固定キャリパー「BOLDIKA」全 1 枚

ブレンボは、大型ピックアップトラックおよびSUV向けに開発した新型6ピストン固定アルミキャリパー「ボルディカ(BOLDIKA)」を発表した。

同社がこれまでに製造した乗用車向けキャリパーの中で最大の制動トルクとなる8500Nm超を実現しており、電動車(EV)および内燃機関(ICE)を問わず対応する。ブレンボにとって、大型ピックアップトラックセグメントへの初参入となる。

ボルディカは2026年、シボレー『シルバラードEV RSTスターズ・アンド・スティール・エディション』にブレンボ製ディスクとともに初搭載される予定で、その後さらに多くのトラックやSUVへの展開が計画されている。

■特許申請中の3ピース構造を採用

新キャリパーは、ブレンボが特許申請中の独自技術を採用した3ピース構造を持つ。主素材には軽量アルミニウムを使用しつつ、6ピストン設計に同社実績のある鋳鉄製センターブリッジを初めて組み合わせた。2つのアルミ製ハーフをボルトで接続するこの構造により、完全鋳鉄製と比べて軽量化を図りながら、高い剛性・制動力・安定性を確保している。

パッド接触面積を最大化する設計を採用しつつ、20インチ以上のホイールに対応するコンパクトなパッケージングを実現。牽引や悪路走行が多い大型トラック・SUVにとって重要なアドバンテージとなる。

■ゼロドラッグ技術と高いデザイン性も特徴

「ボルディカ」という名称は「Bold(大胆)」と「Like(らしさ)」に由来し、力強いエンジニアリングアプローチを反映している。

キャリパーにはブレンボの「エネシス・ゼロドラッグ技術」も搭載。制動後にパッドを休止位置に戻すことで残留制動トルクを低減し、車両の航続距離延長とパッド寿命の最大化に貢献する。

アルミ製ボディはプレミアムな仕上げとカラーカスタマイズを可能にしており、シルバラードEVへの搭載モデルはトーチレッドにシボレーとブレンボの共同ブランドロゴが施される。

■ブレンボについて

ブレンボは1961年創業、イタリア・ベルガモに本社を置くモビリティ・イノベーションのグローバルリーダーである。ミラノ証券取引所に1995年から上場しており、18カ国に3万9カ所の生産・販売拠点と10カ所のR&Dセンターを持つ。従業員数は1万6000人。2025年の売上高は37億ユーロ。AP レーシング、バイブレ、J.ファン、マルケジーニ、オーリンズ、SBSフリクションなどのブランドを傘下に持ち、ブレーキシステム、ダンパー、クラッチ、ホイール、AIソフトウェアソリューションを提供している。

《森脇稔》

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