新型レクサス『LS』はアイシンAW製の新開発8速ATを搭載する。1速から8速の変速比の幅はCVT(無段変速機)をしのぎ、発進加速性能の向上、クルージング時の静粛性や燃費性能の向上に寄与するという。
乗用車用としては目下、世界最多段となる新型8速ATだが、重量増は最小限に抑えられているという。「公表はしていませんが、重量増は現行の6速ATに比べ、数十kgというオーダーではありません。大きさもほとんど変わらない」(トヨタ側の開発担当者)
このATの変速プログラムとエンジンのスロットルは協調制御される。運転状況によって最適なギア段選択とエンジントルクのコントロールを同時に行うことにより、変速ショックの少ないシームレスで洗練された加速を実現しているという。
新型LSは、4.6リットル自然吸気でも0-400m加速13.8秒(欧州仕様)という俊足ぶりだが、その性能の達成にはエンジンだけでなく、トランスミッションの性能の高さも大いに貢献しているのだ。