横浜ゴム、新中期計画「GD100」を策定

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横浜ゴム、新中期計画「GD100」を策定
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横浜ゴムは、2003年度から取り組んできた中期経営計画「グランドデザイン(GD・10)」が終了したのを受け、新たに創業100周年に当たる2017年度に「売上高1兆円、営業利益1000億円、営業利益率10%」を目指す新中期経営計画「GD100」を策定した。

GD100は、2017年度までを4つの中期経営計画期間に分け、今回は2006−2008年度の「フェーズ1」として、2008年度に売上高5600億円(2005年度比24%増)、営業利益350億円(同60%増)を定量目標にする。

GD100は「企業価値・市場地位において、独自の存在感を持つグローバルカンパニー」を目指すことを企業ビジョンとしている。そのための基本方針として「良いモノを、安く、タイムリーに」「トップレベルの環境貢献企業」「高い倫理観を持つ顧客最優先の企業風土作り」の3つを掲げた。

タイヤ事業戦略は「収益を伴った成長」を基本とした。高性能タイヤ「アドバン」を中心とした高付加価値「商品」、新素材、世界共通仕様、新工法などの「技術」、アジアでの生産拡大や小規模生産方式による「生産」の3つを核として成長を目指す。生産能力はアジアを中心に増強を図り、2005年度の年間4560万本を2008年度には同5655万本(2005年度比24%増)にする。

技術戦略は、合成・変性技術、ゴム・オリゴマ−配合技術などのコア技術を進化させ、天然素材、ナノ材料、変性ポリマー、導電性ポリマーなどの新材料、ナノ制御、精密加工などの新要素技術を開発する。これら新素材、新要素技術をタイヤ、MB事業をはじめ、IT、電子材料などの新規事業に投入していく。

GD100ではトップレベルの環境貢献企業を目指す方針を明確に打ち出し、世界全拠点での高度で同質な環境経営、全商品の環境対応化、産業廃棄物の100%再資源化を目標に定めた。環境性能に優れたフラッグシップタイヤの開発、工場でのゼロエミッション活動やコージェネレーション(熱電併給)システムの導入、徹底したムダ取りによる全社的なペーパーレス化、CO2削減などを展開する。

《高木啓》

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