アメリカにスクーターブームがやってくる?

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ガソリン価格は高止まりの状態で、ロサンゼルス一帯ではセルフサービスのガソリン価格平均が3ドル40セントとなった。

こうした中、マーケットリサーチ会社のICRとピアッジオグループ(ピアジオ。アメリカでペスパの販売を行う会社)が共同で行った調査の結果、「これ以上のガソリン高が続くなら、日常の足としてスクーターを購入したい」と答えたアメリカ人が全体の3割に上ったという。

これを米運輸省が発表する燃費基準に照らし合わせると、もし実際に3割のアメリカ人が通勤などの足をスクーターにした場合、1日あたりに節約できるガソリンは1400万ガロンとなり、一酸化炭素の排出量も1日で3億2400万ポンド減少する計算となる。

調査で「スクーターに乗り換えたい」と答えた人に理由を聞くと、多かったのは「スクーターにすることで週に25ドルガソリン代が節約できる」の35%、「環境保護に少しでも役立つ」が33%だった。

ピアッジオグループの社長、パオロ・ティモリ氏は、「スクーターは世界中からその便利さが認められている乗り物だが、アメリカでの浸透度は非常に低い。これを契機に、アメリカでもスクーターの良さが見直されれば」と語っている。

ピアッジオ社は販売がふるわないため一度アメリカから撤退したが、2000年に再上陸、現在では全米100カ所にディーラー網を広げている。うち50店舗は2005年1月以降に開店しており、スクーター人気は急上昇中だ。

フリーウェイ走行ができないため、通勤利用は限られるが、主婦の買い物などの日常の足として使われれば、アメリカにもスクーター時代が到来するかも。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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