目を閉じている時間を長くすると、首元に冷風が送り出される…。人とくるまのテクノロジー展06、デンソーのブースでは、ドライバアシスタンスシステムとして、まばたき計測を体験することができた。
同システムは、メーター部に仕組まれたカメラがドライバーの顔を画像処理してまばたきを発見。まばたき状態の変化から眠気を推定する。
「最初は空気で起こそうと。本人は大丈夫だと思っているときに、風なり匂いなりで気づいてもらい、そろそろ休憩しませんか、と促す。それでもまだ効果がでず、どんどん状況が悪くなっていくと、シートベルトをひっぱったりするなど、何段階かに分けながら警告していく」(説明員)。
デモでは単純に目を3秒閉じた場合にシステムが反応していた。「例えば1分間を考えると、起きている時は大体3秒くらい目をとじている時間がある。つまり、0.1秒のまばたきが30回。3秒という時間は伸びていき、眠くなっていくと5秒なったり7秒になったり……、そういう傾向は皆にあるので、そこをとらえようとしている」とスタッフ。
ただし、閉じている長さには個人差がある。また同じ人でも、昨日と今日では違う。遅くても2010年までには実用化したいとのこと。