はねられた被害者に気づかず…捜索ミス

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新潟県警は25日、同日未明に発生した追突事故で、被追突側のクルマを運転していた男性が自分のクルマの下敷きになっていたことに気づかず、「無人のクルマに追突した」として事故処理を行っていたと発表した。被害者の男性は事故から約4時間後に発見されたが、すでに死亡していた。

新潟県警・白根署によると、問題の事故が起きたのは25日の午前0時40分ごろ。新潟県新潟市犬帰新田付近の市道で、35歳の男性が運転する乗用車が道路左側の路上に停止していたトラックに追突した。クルマは減速しないまま追突したため、トラックは約10m押し出される状態となった。

通報を受けて現場に駆けつけた同署員は通常の物損事故と判断。簡単な現場検証を行ったのみで引き揚げた。ところが夜が明けた午前5時ごろ、現場を通り掛かった通行人がトラックの下に男性が倒れているのを発見。改めて警察に届け出た。男性は近くの病院に収容されたが、間もなく死亡していることが確認された。

後の調べで、死亡したのは追突されたトラックを所有する67歳の男性であることが判明した。男性は事故当時、トラックの前に立っていたとみられ、追突によって押し出されたトラックと衝突。路面に倒れたところをトラックが通過したらしい。現場は街灯が少なく、夜間は暗いことから警察官は倒れている男性の存在に気づかなかったとみられている。

男性は外傷性ショックで事故直後に死亡したとみられているが、同署では「発見の遅れは捜査ミス」と認めており、遺族に謝罪する方針だ。

《石田真一》

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