BMWとミュンヘン市公営事業部がバイエルン・エネルギー賞を受賞

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BMWとミュンヘン市公営事業部がバイエルン・エネルギー賞を受賞
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BMWグループとミュンヘン市公営事業部(SWM)が取り組んでいる環境に配慮した「地下水冷房プロジェクト」がバイエルン・エネルギー賞を受賞したと発表した。このほど、バイエルンのエルウィン・フーバー経済相から授与された。

このプロジェクトは、ミュンヘン市営地下鉄に設置されている地下水回収パイプから供給されている表層地下水をミュンヘンに拠点を構えるBMW グループの研究開発センターの冷房に利用するというもの。 

BMWグループの環境保全担当のヘルベルト・ヘルトシュルディレクターは「このプロジェクトが、持続可能なエネルギー・マネジメントの規準を打ち立てた。地下水を利用した冷房により、年間5000トンのCO2排出量を削減でき、これはミュンヘンの3000世帯のエネルギー消費量に相当する」とプロジェクトの成果を強調する。

また、SWMの供給及び技術的設備担当のシュテファン・シュヴァルツディレクターは「地下水を利用した冷房はもちろん、出来る限り環境に配慮した方法であらゆるリソースからエネルギーを得ることができる革新的な方法を常に探求していくという昔ながらの伝統を今後も守っていくため、(プロジェクトを)立ち上げた」としている。

今回のプロジェクトのような方法、規模で地下水を冷房に利用するのは初めてで、BMWとミュンヘン市公益事業部は持続可能なエネルギー・マネジメントに向けた第一歩を踏み出した。

2004年4月、地下鉄のU2号線のミュンヘン北部のBMWグループ研究開発センターに至るまでの約4.5kmにわたるパイプで地下水を供給する。地下水のパイプは、地下鉄の線路に対して直角に流れる構造で、地下水を冷房に利用することにより従来の冷房装置の大部分が不要となり、年間で約800万KWhの電力消費量を節約できる。CO2の年間排出量は約5000トン削減される。

《レスポンス編集部》

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