フォード・ジャパン・リミテッドは、2006年型新型フォード『エクスプローラー』の販売を8日から再開したと発表した。
今回の販売再開は、2006年型新型エクスプローラーのステアリングコラムに採用されている安全装置(点火具)に対する経済産業省による「火薬取締法」適用除外に関する告示を受けたため。
同社は同法適用除外申請が必要だったにもかかわらず、適用を受けずに販売していたことが発覚し、4月時点で、自主的に販売を停止した。
新型エクスプローラーのステアリングコラムに採用されている安全装置は、米国で安全基準が強化されたことに伴って正面衝突試験を満たすために衝突エネルギー吸収システムの一つとして開発された。この安全措置は正面衝突発生時に作動し、ステアリングコラムを抵抗なく、縮ませることでドライバーを保護する役割を果たす装置で、同法適用除外申請が受理されているエアバッグやシートベルトプリテンショナーにも類似したメカニズムが採用されている。
同社では「安全で信頼性の高い車両をお客様にお届けすることに最大限の努力を払っており、今回の法令手続きの不備によってお客様ならびに関係者各位にご迷惑をおかけしたことに対し、深くお詫び申し上げます」とコメントを発表している。