【ボルボ C70 北米リポート】スイッチひとつで現れる2通りのスタイル

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【ボルボ C70 北米リポート】スイッチひとつで現れる2通りのスタイル
【ボルボ C70 北米リポート】スイッチひとつで現れる2通りのスタイル 全 3 枚 拡大写真

昨年秋のフランクフルト・モーターショーで披露となったボルボ発のオープンモデルが新型『C70』。クーペとカブリオレという2タイプのボディがそれぞれ別途に発売された従来型に対し、昨今流行のリトラクタブル式ハードトップを採用することで“Both cars in one”を実現した。「この秋にはデリバリーを開始の予定」という日本市場での動きを前にまずは欧米でリリースされた。

C70としては初めてのフルモデルチェンジを受けた新型。が、そのスペック一覧を目にした時点で「あれ? これは!?」と気がついた人もいるかも知れない。じつは新型の4580mmいう全長は従来型のそれよりも135mmも短いデータ。なるほどそんな数字の違いを比べるまでもなく、新型のフロントノーズは従来型よりもはるかに短いことが一見して明らかだ。数cmの違いであればともかく、一気に10cm以上も短くなったからには何らかの理由が存在するはず…という見方は正しい。

今度のC70のベースとされたのは、そのネーミングにも関わらず『S40/V50』。そもそも、現行の『V70』が誕生をしたのはすでに6年以上も前の2000年1月のこと。というわけで、そろそろ次期モデルの噂が聞かれてもおかしくないタイミングに差し掛かったこちらをベースとするよりは、より設計の新しいS40/V50を“たたき台”としたほうが、ボルボがこだわり続ける安全面はもとより、さまざまな面で何かと有利という判断が下されたと考えてもおかしくない。

リアウインドを含めたルーフまわりを3分割の構造とし、オープン時にはそれをトランクルーム内にコンパクトに収納するという凝ったシステムとしたお陰で、クーペ時のプロポーションにも不自然さを伴わないのはデザイン上の大きな特徴。ちなみに、そんなルーフ・システムの開発を担当したのは世界最大のサンルーフ・メーカーである独ベバスト社。電動油圧式で11個の油圧シリンダーを用いた開閉動作に要する時間はともに約30秒。信号待ちで素早く変身、というには少々時間がかかり過ぎの感が否めないが、それでもスイッチひとつでフルオープンと完全なクーペの二態を楽しめるのは、やはり何とも贅沢だ。(つづく)

《河村康彦》

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