カーチェイスの男に懲役10年の実刑判決

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2005年4月、石川県中能登町内でクルマを盗み、所有者の男性にケガを負わせたとして、強盗致傷や窃盗などの罪に問われた39歳の男に対する判決公判が7日、金沢地裁で開かれた。裁判所は男に対して懲役10年の実刑を命じている。

問題の事件は2005年4月13日午後に発生している。被告は中能登町内でキー付きのまま停車していたクルマを盗難。これを発見し、制止しようとした所有者の男性を引きずり、軽傷を負わせた。その後、被告は同町内で別のクルマを盗み出し、80-100km/hという高速度で国道159号を金沢市方面に逃走した。

警察ではパトカーと白バイ約20台と、ヘリコプター1機を追跡に投入。被告の運転するクルマはこの間に信号無視などの違反行為を繰り返したが、金沢市寺中町付近で行く手を塞いだパトカーに衝突。警察は後方から追跡した別のパトカーで挟み撃ちにし、男は駆けつけた警察官に逮捕された。無謀なカーチェイスは約2時間続き、複数のパトカーが衝突や接触で破壊された。

7日に行われた判決公判で、金沢地裁の堀内満裁判長は、「被告は無免許でクルマを運転し、あらゆる交通法規を無視する極めて危険な犯行を行った」と指摘した。その上で「公判では第三者に対し、自分に有利な証言を依頼するなど、反省の態度が窺えない」、「法規範無視の態度は顕著であり、刑事責任は相当に重い」として、被告に対して懲役10年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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