丸紅米国会社と丸紅オート・アンド・コンストラクション・マシナリー・アメリカ(MACMA)はこのほど、米国ニューヨーク州に本拠を置く自動車金融会社アドバンテージ・ファンディング社(AF)の株式の80%を買い取ることで、現株主の経営陣と合意した。買収金額は約7.5億円。
AFは、米国北東部を中心に事業を展開する独立系の中堅自動車小売金融会社で、スクールバス、救急車、ストレッチリムジンなどの特殊商用車向けリース分野においてニューヨーク州でトップシェアを誇っている。
一方、MACMAは傘下の企業を通じて、ボルボ、ランドローバー、ポルシェ、ジャガー、BMW、VW、マツダのディーラーを保有し、新車・中古車を合わせて年間約1万台を販売している。
米国では年間約300万人の人口増加に伴い、自動車の需要が堅調に推移しているうえ、規制緩和に伴って今後リースの比率が伸びると見られている。丸紅は今回の買収によって、今後ディーラー顧客への金融サービスの向上を図り、米国での地位を強固にしようというわけだ。