サトウキビなど原料のフロアマット---三菱自動車と東レが開発

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サトウキビなど原料のフロアマット---三菱自動車と東レが開発
サトウキビなど原料のフロアマット---三菱自動車と東レが開発 全 2 枚 拡大写真

三菱自動車と東レは、植物由来の原料から製造するポリ乳酸樹脂(PLA)繊維に、ナイロン樹脂繊維を組み合わせて耐久性を確保したフロアマットを共同開発した。
 
これは、今年2月に発表したしたポリブチレンサクシネート(PBS)と竹繊維からなる自動車内装部材に続く、同社独自の植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」の第2弾で、「PBS+竹繊維」に先駆けて今年中に製品化する予定。

PLAは、サトウキビやトウモロコシなどの糖から発酵化学によって製造される乳酸を原料とした、原理的に大気中のCO2の量を増加させない植物由来樹脂で、フロアマット表面のパイル部に採用した。耐摩耗性・耐光性を向上させる改質剤をPLAに添加するとともに、ナイロン樹脂繊維と組み合わせるなどの工夫を施し、PLA繊維の課題である耐久性の向上を図った。

試作品のフロアマットでは、ライフサイクル全体(原料採取から廃棄まで)での二酸化炭素(CO2)排出量を試算した結果、ナイロン繊維主体の従来品と比較して、約4割の削減を達成した。

試作フロアマットでは、接着剤を用いずに表面層と裏打ち層を貼り合わせるなど、VOC(揮発性有機化合物)発生量の低減についても配慮した結果、従来品と比較して5割以上の低減効果を発揮したと、している

三菱自動車は、地球温暖化や石油資源枯渇への対策を目的に、自動車の内装部品などに広く使用されている石油由来樹脂の代替策として、同社独自の植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」の開発を推進している。「PLA+ナイロン」を手始めに、「PBS+竹繊維」など順次実用化を目指す。

《レスポンス編集部》

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