ビッグマイナーチェンジでイメージを一新した新型フォード『エスケープ』のエンジンは「デュラテック」3.0リットルV6と同シリーズ2.3リットル直4の2種類。うち、ベーシックグレードに搭載される直4は、シリンダーヘッドにVVT(可変バルブタイミング機構)が新設されるなど、大幅な改良を受けた。
基本的にはマツダ『アクセラ』2.3リットルに搭載されるエンジンと共通のメカニズムだが、重量級ボディに最適化するため、より低回転型にチューニングされている。
公称スペックは最高出力157ps@6000rpm、最大トルク20.4kg@4000rpm。ピークパワーは旧型と同じ、トルクは旧型に比べて0.3kgm低下しているが、1700−6000rpmという広い範囲で最大トルクの85%以上を発生するというフラットなトルク特性となっており、使いやすさは大いに向上しているものと思われる。
ほか、電子制御スロットルの採用によるドライバビリティの向上、小型オルタネーターの採用による静粛性向上といったさまざまな改良を受けている。このエンジンを搭載するベーシックグレード「XLT」の価格は255万円と、国産SUVと比べても十分以上にリーズナブル。エスケープのなかでもとくに狙い目のグレードだ。