鉄鋼最大手、ミタルスチールがルクセンブルグアルセロールを買収

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鉄鋼最大手のオランダのミタル・スチールは、同2位のルクセンブルグアルセロールを事実上買収すると正式に発表した。両社は、7月に合併することで合意した。これによって粗鋼生産量が両社合計で年間1億1000万トンの巨大鉄鋼メーカーが誕生する。

合併新会社は「アルセロール・ミタル」で、世界27ヵ国に61工場を持ち、粗鋼生産量は、新会社誕生で2位となる新日鉄の3倍以上となる。

ミタルはアルセロールに買収を提案してTOBを仕掛けたものの、アルセロールはこれを拒否し、対抗策としてロシアのセベルスターリと資本提携することで合意していた。しかし、アルセロールの株主が、セベルスターリとの提携に否定的だったり、不安視する見方が相次ぎ、アルセロールの経営陣が方針を転換、ミタルとの合併に一気に突き進んだ。

ミタルはアルセロールの株主総会後、アルセロール株を取得する。買収額は未公表。

ミタルは、自動車用鋼板などに使われる高級鋼板の生産技術を持つアルセロールを買収することで、高級鋼板の生産技術を取り込む方針だ。

今後、アルセロールと技術提携し、高級鋼板の高い生産技術を持つ新日鉄の動きが注目される。

《レスポンス編集部》

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