横浜ゴム、設計精度を大幅に高める新技術を開発

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横浜ゴム、設計精度を大幅に高める新技術を開発
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横浜ゴムは、昨年5月「第三世代設計基盤技術」として発表した「マルチスケール・シミュレーション」をさらに強化する新技術として、タイヤ材料設計を飛躍的に向上させる技術を開発した。

「マルチスケール・シミュレーション」は、タイヤ単体ではなく、乗員、クルマ、路面状況、タイヤ構造、コンパウンド、ポリマーなど多様なスケールを掛け合わせてシミュレーションするもの。

今回の新技術はマクロスケールで得た予測をミクロスケールにフィードバックして利用できる「双方向」性を実現させたもの。

新技術は、東北大学寺田賢二郎助教授と共同で開発、膨大な計算時間と専用プログラムの開発が必要だったたものを、汎用の非線形FEM(有限要素法)ソフトを利用するための新技術を開発することで、双方向での解析技術をタイヤ業界で初めて実用化した。

新技術の導入で解析が可能となったのは、補強材としてタイヤのコンパウンドに含まれるカーボンブラックやシリカなどの走行中の挙動。

コンパウンドには、耐摩耗性や力学的特性を向上させるために補強材を配合するが、従来技術では走行中のタイヤ各部にかかる応力やひずみは予測できても、その際の補強材の挙動までは解析できなかった。

新技術では走行中のタイヤの1点を顕微鏡で覗くようにして、コンパウンドに含まれる補強材の動きを調べることができる、

これにより、タイヤ設計精度を飛躍的に高めることが可能となり、ころがり抵抗とウェット性能など相反するタイヤ性能をより精度よくコントロールできるようになるため、今後、新商品の低燃費性やブレーキング性能向上に大きく貢献できるという。

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