ニューデリー=ホンダの福井威夫社長は3日、ニューデリーでインド市場に『シティ』(日本名『フィット・アリア』)よりさらに小型の新モデルを投入する計画を明らかにした。
このモデルは「インド市場に適合する車種として開発するものの、数量の問題もあるのでグローバル市場にも対応できるようにしたい」という福井社長の考えで、欧州やほかのアジア地域も念頭に置いた車種となる見通し。
排気量1.5リットルのシティより「少し安い領域」を想定しており、より小型のモデルとする。インドのセダン市場で最も売れているシティは、170万円前後で販売されており、当地では小型プレミアムの位置付けとなっている。
福井社長は、新規に開発する車も「シティの延長線上での小型車とし、プレミアムブランドとして訴求する」と述べた。インドでは、スズキの合弁が軽自動車をベースにした小型車で圧倒的なシェアを誇っているが、ホンダは一定の価格レベルを重視し、スズキとは一線を画した販売戦略を鮮明にする方針だ。