睡眠薬と酒を飲んでひき逃げ、懲役3年の実刑命じる

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睡眠薬を服用し、酒を飲んだ状態でクルマを運転し、これを起因としたひき逃げ事故を起こしたとして、危険運転致傷や道路交通法違反の罪に問われた53歳の男に対する判決公判が6月29日、徳島地裁で開かれた。裁判所は懲役3年の実刑を命じている。

問題の事故は3月5日の午後6時30分ごろに発生している。阿南市新野町付近の市道を14歳(当時)の男子中学生が自転車で走行していたところ、後ろから走ってきた普通トラックにはねられた。中学生は転倒して打撲などで重傷を負ったが、トラックはそのまま逃走。後日、53歳の男が逮捕された。

男は事故の直前に睡眠薬を服用し、さらには酒を飲んでクルマを運転していたことが後の調べで判明する。このため検察は危険運転致傷罪で起訴。だが、公判で男の弁護側は「被告は酩酊しており、ひき逃げの認識は無かった」として、事故を起こした責任は認めつつ、悪質とされたひき逃げについては否定していた。

6月29日に開かれた判決公判で、徳島地裁の畑山靖裁判官は、被告が事故後に知人に事故を起こしたことについて相談する電話を掛けていたことを指摘。「ひき逃げの認識はない」という弁護側主張を退けた。その上で睡眠薬と酒を飲み、正常な運転が困難な状態で事故を起こしたことは悪質として、懲役3年の実刑を命じた。

《石田真一》

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