いすゞ自動車は、インドのスワラジ・マツダと、中型バスの現地生産・販売に関する契約を締結したと発表した。
いすゞは、市場規模が大きく、成長も著しいインド市場で、高い生産技術を持つスワラジ社と提携し、市場参入する。2007年からスワラジ社に中型バスのCKD供給を開始し、スワラジ社で組立てを行い、いすゞブランドでインド国内で販売する。
販売は、インド国内に約130拠点を有するスワラジ社専売ディーラーの一部を、いすゞ車並売店として選定する。2007年の販売計画は100台で、2009年には1000台へ増加を見込んでいる。
インドの商用車市場は、年成長率10%を超え、年間販売台数35万台弱までに成長している。今後も人口の増加と経済成長に伴い、更なる全需の増大が見込まれる市場で、いすゞは今後、当事業の進展状況を考慮しながら、将来の小型トラック、中型トラックの現地生産化も視野に入れた検討を進める。
今回提携するスワラジ社は、1983年よりマツダの商用車の生産・販売事業を開始し、生産技術・生産品質の向上により、2005年度は約1万2000台を販売した。また、スワラジ社は、社名に「マツダ」があるが、マツダが商用車開発・生産から撤退後の2005年8月に両社は資本提携を解消しており、現在は住友商事が41%の株式を保有する筆頭株主となっている。