過重労働指示の可能性、運送会社に家宅捜索

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大阪府警は6月30日、運転者に対して過重な労働を指示していた疑いがあるとして、引越し専門の運送会社の大阪本社や姫路支店など3カ所に対し、道路交通法違反容疑で家宅捜索を実施するとともに、同支店で運行管理を務める29歳の男を逮捕した。

大阪府警・交通捜査課によると、この会社に勤務していた21歳の男性は、業務に使っている普通トラックを運転していた今年3月27日の夕方、東大阪市内の阪神高速で渋滞のために停車していたクルマの列に追突する事故を起こして死亡した。

事故原因に居眠り運転が疑われたことから、警察では男性の勤務状況について調べを進めたが、事故前の約1カ月は休みが極端に少なく、事故前の15日間は連続で出勤するなど過重労働の可能性が高くなった。このため警察では男性が勤務していた引っ越し専門運送会社の姫路支店や大阪本社など3カ所について、道交法違反容疑での家宅捜索を実施。同支店で運行管理役にあった支店長代行職を務める29歳の男を同容疑(使用者義務違反)で逮捕した。

過重労働の指示が会社ぐるみで行われていた可能性も高く、警察では押収した資料を精査して運転者の勤務実態把握を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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