自工会がバイク駐車スペース設置に妥協的模索 

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自工会がバイク駐車スペース設置に妥協的模索 
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行政に対してはバイク駐車スペース拡大を要望するが、入居するビルにはバイク駐車場がない……。二輪車メーカー4社合同会見でも質問を受けていた日本自動車工業会(会長・張富士夫トヨタ自動車副会長)が、バイク駐車スペースの設置に、ビルオーナー側と妥協的模索を試みている。

自工会の入居する東京都港区芝大門のビルは、通称「日本自動車会館」と呼ばれているが、ビルの正式名称は「芝NBFタワー」だ。不動産ファンドで都内の大型ビルを中心に52物件を所有する日本ビルディングファンド投資法人(代表者・阿部定文、西山晃一執行役員)が所有する。

自工会は、入居以来、数年間にわたってバイク駐車スペースの設置を要望し続けているが、NBF側は受け入れを認めてこなかった。

ところが、改正道交法で違法駐車取締りが強化され、来訪者がバイクを歩道に放置することが許されなくなったり、改正駐車場法の成立で、ゆくゆくはビル側にもバイク駐車の附置義務も検討される流れにあって、両者が歩み寄るような形なった。

「ビルオーナーは駐車スペースは作らないし、正式な駐車場はないとは言っている。しかしながら、ビル北側の空間にとめる分には注意をしないということで了解をいただいている。だからバイク駐車ができるといえばできる状態にあり、緊急避難的に了解してもらったと思っている」(自工会広報部)

両者の隔たりはまだまだ大きい。NBF広報担当に確認すると、「あれは公式的なものでなく、あくまで一時的なもの。引き続き協議していく必要がある」と、バイク駐車対応を留保している形だ。

同ビルには、全国軽自動車協会連合会などバイクユーザーが支える団体も、いくつか入居している。その対応はビルオーナーに駐車対策を要望する行政担当者も注目している。

《中島みなみ》

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