レンタカーでもSUV人気低下

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レンタカーでもSUV人気低下
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アメリカでは独立記念日の7月4日をめぐる週末が1年でも最もドライブ旅行者が多くなる時期だが、空港周辺のレンタカー会社などでは例年に比べてSUVのレンタル率が目に見えて落ち込んだ。

大手のハーツやアラモではSUVのレンタル料金に大幅なディスカウントサービスを提供したり、エンタープライズでは小型車やセダンを無料でSUVにアップグレードしたり、というサービスを行ったが、例えばスリフティではなんと例年に比べてSUVの貸し出しが75%も落ち込んだという。無料のSUVアップグレードを提供したレンタカーでは、ユーザーから「ガソリン代が高くつくから」とサービスを拒否されるケースも目立った、という。

アメリカではそもそもガソリン高の影響を受けてレンタカー料金も平均で5−10%程度値上げとなっている。ユーザーはレンタル料金とガソリン価格を考え、よりエコノミカルなクルマを選ぶ傾向が強まっている。昨年と比べるとトヨタ『エコー』『カローラ』といったコンパクトクラスが10%近くレンタル率が高まり、その分ミッドサイズ以上のクラスにしわ寄せが行く傾向が見られる。

このため、SUVに関しては昨年よりも安い価格でレンタルしているにもかかわらずレンタル率が伸びず、各レンタカー会社は貸し出しのラインアップを見直す時期に来ていると判断している。

特にビッグ3にとって、レンタカー会社へのリース、販売もビジネスの大きな要素であり、この分野からもSUV販売が落ち込むとますます台所事情が苦しくなる。ガソリン高が米経済、自動車業界に与えるボディブローは限界に近づいている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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