ブリヂストン、オクラホマシティ工場の閉鎖を正式に決定

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ブリヂストンの米国子会社ブリヂストン・ファイアストン・ノースアメリカン・タイヤ・エルエルシー(BFNT)は、2006年12月31日までにオクラホマシティ工場を閉鎖することを最終決定したと発表した。

今回の閉鎖の最終決定はBFNT取締役会と、その親会社であるブリヂストン・アメリカス・ホールディング・インク(BSAH)の取締役会で承認されたもの。

BFNTの生産担当スティーブ・ブルックス副社長は「オクラホマシティとは40年近くも関係を築いてきたこともあり、今回の決定は関係者全員にとって非常に厳しい決断だが、オクラホマシティ工場で生産している汎用タイヤは需要が縮小しており、生産コストの低い国々からの生産品との競争が激化しているなどその取り巻く環境は厳しいもので、たとえ大規模な新規投資を行ったとしても、こうした環境の変化により、同工場が大幅な赤字に歯止めをかけ、競争力を確保するのは事実上不可能である」とコメントしている。

BFNTは4月に同工場閉鎖の可能性について発表し、その後BFNTと全米鉄鋼労組(USW)は同工場閉鎖の代替案について協議を重ねてきたが、会社側・組合側ともにオクラホマシティ工場の操業継続に値する代替案が提示できなかった。

今後、BFNTは全米鉄鋼労組と閉鎖の要件を討議していく予定で、閉鎖のプロセスについても工場経営陣と交渉していく。また、BFNTはオクラホマシティ工場の従業員、その家族やコミュニティへの影響に対処するため、組合と地域や州の関係者と協力していく。オクラホマシティ工場は今後数ヵ月の間は生産を継続するが、徐々に生産を縮小し、年末までに操業を停止する予定。

オクラホマシティ工場は1969年に操業を開始し、乗用車用・小型トラック用ラジアルタイヤを生産しており、工場の従業員数は現在約1420人。

《レスポンス編集部》

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