無人トラック暴走事故で運転者に猶予判決

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2005年11月、福島県会津若松市で坂道に路上駐車していた普通トラックが暴走し、3歳の男児がはねられて死亡した事故で、トラックの管理を怠ったとして業務上過失致死罪に問われた28歳の男に対する判決公判が19日、福島地裁会津若松支部で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を命じている。

問題の事故は2005年11月26日の午後2時40分ごろ発生した。会津若松市一箕町付近の市道に路上駐車していた普通トラックが無人のまま坂道を下って暴走、3歳の男児がはねられた。男児は全身を強打して死亡している。

トラックには約820kgの廃材が積載されていたが、運転していた28歳の男は車止めなどの滑走防止措置を取っていなかった。トラックは重みに耐えかねて暴走したとみられている。

19日に開かれた判決公判で、福島地裁会津若松支部の増永謙一郎裁判官は、「被告は駐車した場所が下りこう配であることを認識しながら、滑走防止などの安全措置を講じなかった」と指摘した。その一方で「事故に巻き込まれた男児が死亡しており、被告の過失は重大ではあるが、悪質な故意とはいえない」として、被告の男に対して禁固2年(執行猶予4年)の判決を言い渡した。

《石田真一》

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