泥酔運転でひき逃げの男、未必の故意を否認

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今年4月、千葉県柏市内で乗用車を無免許で泥酔運転し、女子高校生3人をひき逃げして重傷を負わせたとして、危険運転致傷や殺人未遂などの罪に問われた43歳の男に対する初公判が24日、千葉地裁松戸支部で開かれた。被告は起訴事実のうち、殺人未遂を否認している。

事件は今年4月25日夕方に発生した。柏市新柏1丁目付近の市道交差点を青信号に従って自転車で横断していた15歳の女子高校生3人が、赤信号を無視して進行してきた乗用車に次々とはねられ、骨盤や腰の骨などを折る全治数カ月の重傷を負った。クルマはそのまま逃走していたが、目撃情報から42歳の男を容疑者として業務上過失傷害と道交法違反容疑で逮捕。取り調べの結果、事故当時は焼酎の水割りなどを少なくとも6杯飲み、泥酔に近い状態だったことが判明した。

また、男は「(被害者が)死ぬかもしれないと思った」、「相手が死んでも構わない。飲酒運転の発覚も恐れたし、とにかく警察から逃げたい一心だった」とも供述しており、検察ではこの証言から「未必の故意の元に行われた」と認定。危険運転致傷だけではなく、殺人未遂でも起訴するという異例の判断を行った。

24日に開かれた初公判(伊藤正高裁判長)で、検察側は被害者の1人がクルマの底部に挟まれたまま、約420m引きずられたことを指摘。「相手が死んでも仕方ないという未必の故意が生じていた」と指摘した。これに対して被告は「引きずったまま走っていたことは知らなかった」と述べ、起訴事実のうち殺人未遂罪については否認している。

《石田真一》

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