故意の追突事故、バイクを強奪するため

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7月20日に滋賀県大津市内で発生したバイクへの乗用車追突死傷事故について、滋賀県警は7月28日、この事故はバイク強奪を狙って故意に起こされたものと断定。19-21歳の男5人を強盗致死容疑で逮捕した。

滋賀県警・捜査1課によると、問題の事件は7月20日未明に発生している。大津市坂本5丁目付近の県道で、20歳の男性が運転する2人乗りバイクに対し、後ろから走ってきた乗用車が追突。バイクは大破し、同乗していた男性が死亡。運転していた男性も重傷を負った。目撃者の話からクルマはバイクへ故意に衝突したと判断。20歳の男を道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕していた。

クルマがバイクを執拗に追跡していたとの情報もあり、当初は交通トラブルが原因の可能性もあるとして調べを進めてきたが、その後の調べでクルマに乗っていた5人はバイクを強奪する目的で追走。数回に渡って軽度の追突を繰り返していたことがわかった。

転倒したバイクは旧型のもので、こうしたバイクを連ねて暴走を行う「旧車会」では人気が高いものだった。5人は転倒を誘発し、対象が転倒して投げ出されたところを狙ってバイクを強奪。転売を目論んでいたとみられる。

警察では行為が悪質と判断。強盗致死容疑を適用し、クルマに乗っていた全員を逮捕した。5人は容疑を大筋で認めているという。滋賀県内では以前にもバイクを狙って故意に事故を起こす強盗致死事件が発生している。

《石田真一》

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