2.2リッター直4と3リッターV6があるが、プジョーらしい味を持っているのは2.2リッターのほう。
軽い4気筒エンジンのためにストロークのあるサスペンションが生きており、ハンドリングも軽快だ。プジョーの猫足は2.2リッターモデルに継承されている。パワー的には日常走行には不満はないが、高速での追い越しなどの際はもう少しエンジンの伸びが欲しい。
いっぽう3リッターモデルはパワーの出方がスムースで、回転の上昇は軽快で期待ができ、かなりスポーティ。高速クルージングはエンジンに余力があるので楽だが、乗り心地的には4気筒モデルほどのしなやかさはない。
3リッター車は6速ATだが、2.2リッターは4速ATとなる。オーバハングの長いスタイルは必然的に全長が4685mmもあり、取り回し性はやや劣る。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆
日下部保雄|モータージャーナリスト
1949年東京生まれ。車に囲まれた生活環境だったせいか、ついに仕事になってしまった。走らせるのが好きでモータースポーツからジャーナリズムの世界に入り、日本や世界のレース、ラリーに参加してきた。これからも出場するつもりだ。