横浜ゴムは、中国トラック・バス(TB)用スチールラジアルタイヤの生産販売会社の蘇州横浜輪胎有限公司が、工場建設予定地の蘇州市蘇州高新区で起工式を開催したと発表した。
起工式には、蘇州市人民政府副市長をはじめとした政府関係者、中国各地のタイヤディーラーなどを招待し、横浜ゴムからは南雲忠信社長、杉本孝取締役兼専務執行役員らが約170人が参加した。
挨拶に立った横浜ゴム南雲忠信社長は「新工場は横浜ゴムグループにとって初の中国でのTB用スチールラジアルタイヤ工場。現在、中国で販売するTB用スチールラジアルタイヤは日本からの輸出に頼っているが、新工場稼動後は供給能力が飛躍的に拡大し、将来、販売拡大に合わせさらに生産能力を拡大していきたい」と挨拶した。
蘇州横浜輪胎有限公司は今年4月、横浜ゴムの中国事業統括会社の全額出資で設立し、約93億円を投資して工場を建設、2007年10月から年間生産能力35万本で操業を開始する予定だ。同社新工場は、横浜ゴムグループにとって、日本、米国、タイに次ぐ4番目のTB用スチールラジアルタイヤ工場となる。また、中国では、2003年5月に操業開始した「杭州横浜輪胎」の乗用車用ラジアルタイヤ工場に次ぐ2番目の工場となる。