死亡ひき逃げ事故の原因は酒か、それとも電話か

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今年4月、宮城県名取市内の県道でトラックを飲酒運転し、軽乗用車に衝突して1人を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた36歳の男に対する論告求刑公判が22日、仙台地裁で開かれた。検察側は懲役8年を求刑している。

問題の事故は4月2日未明に発生している。名取市手倉田付近の県道で、トラックが前を走る軽乗用車に衝突。軽乗用車は大破して燃え上がったが、トラックはそのまま逃走した。この事故によって36歳の女性が焼死している。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。数時間後に現場近くの運送会社駐車場に前部が破損した不審なトラックを発見。数時間後にこのトラックを取りに戻ってきた36歳の男から任意で事情を聞いたところ、ひき逃げの事実を大筋で認めたために業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。後に飲酒運転の事実も発覚したため、検察は罪状を危険運転致死として起訴していた。

22日に開かれた論告求刑公判で、検察側は「被告は衝突事故を起こし、相手側の車両が炎上したことを認識ながら逃走した」と指摘。「酒に酔っていたことも認識しており、同情の余地はない」として裁判所に対して懲役8年を求めた。これに対して被告弁護側は「事故は飲酒運転ではなく、被告の携帯電話の使用が原因で起きた」と主張。危険運転罪ではなく、業務上過失致死罪が相当としている。

《石田真一》

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