秋田県警は25日、ナンバープレートを隠した状態でETCレーンを突破し、通行料金の支払いを逃れたとして、58歳の男を道路整備特別措置法違反(車両の通行方法)容疑で逮捕した(既報)。ETCレーンの強行突破に同法を適用するのは今回が初めて。
秋田県警・高速隊、由利本荘署によると、この男は25日の午前7時50分ごろ、由利本荘市岩城道川中道付近にある日本海沿岸東北自動車道・岩城インターチェンジ料金所のETCレーンをナンバープレートの一部を隠した状態で強引に突破。通行料金3900円を踏み倒した疑いがもたれている。
男は以前から同じ料金所で同様の行為を繰り返していたため、料金所の職員も警戒。この日はナンバープレートのうち隠されていない部分や、車両の特徴を目撃して警察に通報。これを受けた警察が付近を捜索。約10km離れた由利本荘市芦川付近の国道7号で由利本荘署員が容疑車両を発見。道路整備特別措置法違反(車両の通行方法)容疑で逮捕した。
料金所突破に道路整備特別措置法違反容疑を適用して逮捕するのは他にも例があるが、ETCレーンの強行突破での適用は初めて。警察庁では全国の警察本部に同法の適用に柔軟性をもたせるように指導しており、今後も摘発例が増えていくとみられる。