フォード会長がCEOから退く 後任にボーイングのムラリー氏

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フォード会長がCEOから退く 後任にボーイングのムラリー氏
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業績不振が続き、傘下の高級ブランド売却話が次々に出るフォードモーターは5日、ついにウィリアム・クレイ・フォード・ジュニア会長がCEOを辞任する、と発表した。

経営代表権はボーイング社のアラン・ムラリー氏に譲られるが、フォード氏自身は代表権のない会長として社に留まる。

フォード創始者のひ孫にあたるフォード・ジュニア(49歳)は2001年に同社のCEOの座についたが、以来北米での業績は悪化の一途。過去の8四半期中、赤字決算が7期という状況だった。

今回の決断について、業界アナリストからは「フォードが儲かるビジネスモデルはすでに過去のもの。他社から人を入れて経営そのものを見直す必要があり、今回の決断は正しい」という声が挙がっている。

経営を引き継ぐムラリー氏は61歳。ボーイング社執行副社長で、商用飛行機事業の社長兼CEO。ボーイングで37年のあいだ辣腕をふるってきた人物で、生産の効率化、アウトソーシングの手法が高く評価されているという。また組合対策やコスト削減の専門家でもあり、フォードには特に必要なスキルを備えた人材とも言われている。

市場は今回の経営者交代を好材料と見ているが、フォードの業績回復には長い時間がかかるとの見方が優勢で、株価に大きな変動は見られていない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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