クライスラーが9万台の減産

自動車 ビジネス 企業動向

ダイムラークライスラーのディーター・ツェッチェ会長は、同社クライスラーグループが今年第3四半期のディーラーへの出荷を24%、およそ9万台減らすことを明らかにした。

主にSUV、トラックの販売が不調で、在庫が拡大しているためだという。今年後半全体では予定出荷台数から13万5000台の減産となる。

これに先立ってクライスラーの第3四半期の赤字が15億2000万ドルになると発表されたが、これも予想されていた数字の倍近くとなっている。

クライスラーは昨年従業員割引価格を一般顧客にも提供、というインセンティブキャンペーンで成功を納め、現在も続けているが、今年に入ってGMやフォードが始めたゼロ金利キャンペーンの方が人気が高い。結果として7、8月のサマーセールでは惨敗となり、減産という措置を取らざるを得なくなったという。

元々全体の売り上げの中でライトトラックの占める割合が71%と高いクライスラーは、今年前半のガソリン高による消費者のSUV、トラック離れに最も大きなダメージを受けた。現在抱える過剰在庫も、ほとんどがライトトラックによるものだという。

クライスラーではGM、フォードのような大幅なリストラ策は現在のところ発表していないが、こうした事態が続けば工場閉鎖などに踏み切らざるを得なくなるかも知れない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 「バンバン」が復活! スズキは二輪展示でも世界初、日本初が目白押し…ジャパンモビリティショー2025
  4. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  5. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る