日本損害保険協会は21日、会員保険会社による保険金支払い漏れが多発したことに対応し「損害保険の保険金支払に関するガイドライン」を作成したと発表した。同協会のホームページに掲載した。
ガイドラインは---
(1)保険金支払いにあたっての基本姿勢
(2)適切な保険金支払いのための態勢整備
(3)事故発生から保険金支払いに至るまでの留意事項
(4)苦情対応
---などを主な内容とした。
適切な保険金支払いのための態勢整備では、一例として、支払うべき保険金の支払いが完了しているか、チェックを促す仕組みをシステムに組み込むことなどを示した。
また、募集パンフレットや、保険証券に同封する書面で分かりやすく保険金を説明することや、代理店などの保険募集人による説明向上のための指導・教育を強化することが重要などとした。
保険金を支払った後も、特約・費用保険金の支払い漏れがないか点検できる仕組みを構築することや、契約者から不服申し出があった場合は、弁護士や医師など社外の専門家を関与して再審査する仕組みを整備することが望ましい、などとした。