バイク駐車場作るとしながら国有財産を放置 港区

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バイク駐車場作るとしながら国有財産を放置 港区
バイク駐車場作るとしながら国有財産を放置 港区 全 1 枚 拡大写真

違法駐車の取締り強化で駐車場の整備が急がれる中、東京都港区が国有財産を1年間も占有したまま放置し続けていることがわかった。

港区は昨年9月、国道246号線赤坂陸橋下の国有財産(港区赤坂)占有許可を得た。自転車置き場を作るためだった。その後、地元との話し合いで、自転車置き場よりオートバイの駐車場を求める声が上がり、同区はオートバイ駐車場を作ることに計画を変更した。ところが、港区は国有財産を管理する代々木国道事務所に計画変更の届けを出さないまま、用地はフェンスで囲われ更地のままだ。

同区赤坂地区総合支所活動推進係の担当者はいう。「駐車場を整備するにしても無料だと置き方が雑然となるので有料化を考えたが、管理運営する団体が決まらなかった」

港区は国から無料で占有許可を得ている。それにも関わらず、駐車場整備の初期投資まで管理運営団体が負担するよう要請したため、引き受け先が決まらず計画は暗礁に乗り上げた。

「現在は、東京都道路整備保全公社に依頼し、交渉を重ねているところ」(同活動推進課係)。しかし、いまだにいつ頃開業できるかの目処は立っていない。

予定地に隣接する高架下には、すでに無料の駐輪場が設置され、そこには取締り強化で行き場を失ったオートバイが詰め込まれている。予定地付近の国道246線は駐車監視員の巡回ルートにもなっていて、しばしばオートバイの取締りも行われている。

地元に通勤するオートバイ利用者は訴える。「引き受け先が決まらないなら、そのままの状態でいいから置かせてほしい。自動車なみの駐車場整備は無理でもそのくらいはできるのではないか」。

国有財産の有効活用という点からも、港区の施策は遅きに失しているのではないか。

《中島みなみ》

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