ブリヂストンは、東京工場で、航空機用ラジアルタイヤを生産することを決定したと発表した。
同社は、新品の航空機用ラジアルタイヤはこれまで久留米工場のみで生産してきたが、グローバルでの需要増を背景に、生産能力を引き上げるとともに、リスクを分散するため、2カ所目の生産拠点を確保する。
これにより、同社の航空機用ラジアルタイヤの生産能力は2011年末までに現在の2倍に増強される。東京工場での生産開始は2008年下期の予定で、これに伴う設備投資は約50億円だ。
航空機用タイヤは、航空機の重量と速度を支えながら離着陸を繰り返すという苛酷な条件下で使用されるため、タイヤメーカーの総合的かつ高度な技術力が反映される。同社の航空機用ラジアルタイヤは、エアバス社の最新鋭大型機A380に採用され、2008年から就航予定のボーイング社の次世代航空機『787』へも100%標準装着が決まっている。