歩道にオートバイを駐車する実験 東京西新宿

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歩道にオートバイを駐車する実験 東京西新宿
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新宿区は、放置オートバイや放置自転車対策として、既存の道路空間を活用した駐車スペースの確保と運用のための社会実験を始める。

名称は「道路空間の再配分による自転車等の駐車スペース確保・整序化実験」。新宿区が実施主体となり、国土交通省道路局が財政的支援を行う。オートバイの駐車対策を目的とした社会実験は、初めての試みだ。

この実験は、不足するオートバイ駐車場の円滑に供給し、歩道上の無秩序な駐車を整然とさせるための施策を研究するためのものだ。道路交通法の規制で、歩道上にはオートバイを駐車することはできない。その反面、オートバイは駐車場法をはじめとしてオートバイ駐車環境を整備する法律を行政がまったく作らなかったために、オートバイを受け入れる駐車場が今もほとんどないのが実情だ。

今回の社会実験では、歩道上に仮設構造物を設置して、車道側から利用可能なオートバイ駐車場を作る。車道側からオートバイが進入することで歩行者との事故を防止する狙いもある。

新宿が用意した場所は、新宿区西新宿の靖国通り沿いに予定されている。道路形状から歩道が他の部分よりかなり広いため、植栽と歩行者のための歩道を確保しても駐車スペースがとれる。

新宿環境土木部は「10月中に地元などと協議会を立ち上げ、設置に入る予定」(道とみどりの課)という。実施予定は12月末日までの60日間。

しかし、せっかくの社会実験も遅きに失した感がある。道路局の別の部署では、現在「路上自転車・自動二輪車等駐車場設置指針に関するパブリックコメント募集」を始めている。社会実験が終了する12月には、すでに指針が出ている。本来、社会実験の成果を検討した上で駐車場設置の指針を決めるよう日程を調整すべきではなかったのか。国交省道路局の駐車対策の調整不足が目立つ。

《中島みなみ》

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