国土交通省は3日、昨年12月の大手架装メーカーであるパブコの事案を契機とした架装メーカーによる不正二次架装問題で、車両の改修状況をまとめた。
4月には日本自動車車体工業会からパブコと同種の事案が会員90社中47社であったと報告を受け、これらに車両改修と第1四半期ごとの報告を指示していた。車両重量が100キログラム以上異なる不正架装の改修済み台数は、パブコが対象台数の3.8%、47社では同じく3.4%となっている。
パブコは、使用者にダイレクトメールを発送して改修作業を推進。対象となる車両台数1万2425台のうち第1四半期での改修済み台数は473台、手続き待ち台数が1397台、使用者と交渉中が909台、使用者特定中が1076台などとなった。
また、車工会の報告による47社では同じく対象車両8450台のうち、改修済みが284台、手続き待ちが441台、使用者と交渉中が7408台、使用者特定中が317台だった。
国交省はそれぞれの改修率が低いことから、改修状況の把握と改修作業の一層の推進を指導する。