三菱自動車から発表になった新型『パジェロ』の見どころのひとつは、質感を大幅に向上したインテリアだ。先代のインテリアはSUVらしさを強調した力強いデザインだったが、新型はそれに質感の高さが加えられている。
新型パジェロのインテリア開発を担当したデザインセンターの谷口昭如さんは「新型パジェロのロングボディ専用のベージュのインテリアは、上質感を追求したお洒落なパリのイメージしています。いっぽうショートとロングの両方に設定されるブラック内装はスポーティ&タフを連想させるダカールをイメージしています」
「メーターの配色やシフトレバーの形状、操作性などは念入りにデザイナーと実験部が擦りあわせを行ない、質感を高めながらも優れた操作性を両立することができました」という。
実際に新型パジェロに乗り込んでみると、先代に比べ大幅にクオリティが上がっていることがわかる。とくにパリをイメージしたベージュ内装は、組み合わされる木目調パネルの色彩やクロームパーツの配置など、じつに質感が高い。
センターコンソール上部にはマルチセンターインフォーメーションディスプレイを装備し、燃費や外気温、高度や方位といった情報を表示してくれる。
室内の居住性やパッケージングに関しては大きな変更はないが、オフロード走行時に身を乗り出して直接タイヤの位置や周囲の状況を確認しやすいように、運転席は外側にオフセットしたという。
質感が高まった新型パジェロのインテリアは、欧州のプレミアムSUVを思わせる仕上がりになっている。